東日本大震災当時のフラガールが集結 感謝の気持ちと笑顔を届けるステージ 避難していた広野町民を招待
2026年に創業60周年を迎えるいわき市の「スパリゾートハワイアンズ」
これを記念して開かれたショーのステージに立ったのが、15人のフラガールだ。淑やかで華麗な踊りを披露するが、いつもと違う雰囲気が...実は、この15人は引退したOG達。
再び集まったそのワケは??
東日本大震災により施設が被災し、しばらく休館になったハワイアンズ。踊る場所を失ったフラガールだったが、「笑顔」と「元気」を届けようと、福島県内の避難所や全国を周るキャラバンを約250回にわたり実施した。
2025年5月、当時キャラバンに参加したフラガールが集結し、当時と同じく最高顧問のカレイナニ早川さんのレッスンを受けた。
山際麻衣さんは「震災後初めてのレッスンも、早川先生。その時もみんな笑いながら、泣きながらレッスンした日を思い出しました」と話す。
迎えた本番。震災後は休館していたホテルハワイアンズを、避難所として利用していた福島県広野町の町民24人を招待。
当時、踊っていた演目や、この日のためにアレンジした演目など約10曲を披露した。
ステージを見た広野町民からは「私は震災で夫を亡くした。震災があったからこそ、人の心も分かるし、皆で復興して来られた。今日の良き日に、我々を招待してくれた方に感謝」「素敵でした!皆さん綺麗だったし、穏やかな、清らかな時間をいただきました」との声が聞かれた。
当時のリーダー加藤由佳理さんは「沢山の方がいろんな思いした。今日のステージが、つらい思い出だけじゃなくて、また明るい思い出にも繋がるものになったならよい」と語る。
笑顔と涙があふれた客席。共に苦難を乗り越え、再会の喜びを分かち合った。
- 秋深まる 神社では七五三の準備 千歳飴の袋詰めがピーク 子どもの健やかな成長を祝う 福島・郡山市
- ゴミ出しで玄関先に熊...会津美里町の夫婦が襲われ重傷 クマが車と衝突事故も 各地でイベント中止に 福島