去年ほどではないが安心できない...気になる冬の光熱費 対策が必須に エアコンの掃除や設定温度で乗り切る
冬が徐々に近づきまだストーブを出すほどではないけれど、部屋を暖めるのにエアコンを使い始めたというご家庭も多いと思う。電気代もかさむこれからの季節、エアコンのお手入れは、もうお済みだろうか?
■エアコン カビていない??
「あまり使わないエアコンは汚れていないけど、夏に暑くて使い始めた場合は、汚れが付着しやすいのでカビています!」と話すのは、掃除のプロ「クリーンサポート郡山」の木下絵美さん。冬の使用前に、エアコンをチェックすることが大切という。
5年間掃除をしていなかったエアコンの、カバーを外しホースで水をかけると真っ黒な水が出てきた。中に溜まっていたのはカビやほこりだ。
木下さんは「吹き出し口が黒くなってきたら、掃除しないといけないタイミング」と説明する。
■プロも冬前の掃除をおすすめ
放置しておくと、エアコンの効きが悪くなるなど性能にも影響が出るため、年に一度を目安にメンテナンスを勧めている。
木下さんは「ほこりが詰まっていると、空気を取り込みにくくなるので、燃費が悪くなる。一生懸命、運転してしまうので、その点に関しては電気代が上がるおそれが非常に高い」という。
家庭では、割り箸などの先端に布を巻きつけて、表面の汚れをとるだけでも効果的だという。
「この時期に掃除をされた方が、きれいに快適にお使いいただける」と木下さんは話した。
■今年の光熱費はどうなる?
気になる今年の光熱費の見通しをマクロ経済・金融政策に詳しい、SOMPOインスティチュート・プラス小池理人上級研究員に聞いた。
小池さんは「光熱費は去年ほど厳しくない可能性が高い。ただ再エネ賦課金などが高くなっているので、それほどすごい安心ではない」と話す。
小池さんによると、原油価格の落ち着きが期待できるものの、政府の補助金の減少や再エネ賦課金などにより、遠い先の見通しは不透明だという。
■光熱費を抑える対策は必須
寒い地域では、家計に占める光熱費の割合が高くなる傾向にあり、家庭へのダメージは深刻だ。
小池さんは「対策しないと原油価格も何かのショックで上がってしまう可能性もあるので、節約をしたり省エネに対応したり、家計の備えは常に大事」と話す。
打撃を緩和するためには、電気料金プランの見直しのほか、エアコンの温度を1℃下げるだけでも1台につき1時間あたり2円お得に。2台を10時間使ったとすると1カ月で1200円お得になる計算だ。
またカーテンを断熱素材にしたり、断熱シートを貼って熱を逃さないようにしたりすれば乗り切れるとのこと。
















