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山積する福島市の課題 新市長はどう向き合う!? 駅前再開発・駅西口の跡地問題・メガソーラー

県都・福島市の新たな"かじ取り役"は、史上最年少の33歳。2025年11月の福島市長選挙で初当選を果たした馬場雄基新市長が、12月8日に初登庁した。

■最年少の市長
約500人の職員や市民が駆け付けた8日朝の福島市役所。馬場雄基新市長が初登庁した。
33歳での福島市長就任は、記録が残るなかで史上最年少。全国の県庁所在地の現役市長としても最年少。衆議院議員を辞職し臨んだ11月の市長選では、現職や新人を破り初当選を果たした。
8日の就任式で、基本指針に掲げたのは「ともに前へ」。
「その立場を越えて、垣根を越えて。とにかく前進していく。停滞は絶対に許されない。その前に進めていくための力を、どうかみなさんお貸いただければ」と述べた。

■3つの優先事項
その後に行われた会見で、打ち出したのは3つの最優先事項。
そのうちの一つに位置付けた『福島駅前の再開発』については、しっかりと見極めていく考えを強調した。
「駅周辺の日常を作り出す。そのために徹底的に検討していきたいと思っている。全ての関係各位の方々の、関係構築から図らなければいけないという認識に立ち、丁寧に議論を進めていきたい」と述べた。
そのほかの最優先事項には、データ行政を確立させるため『データブックの100日以内の策定』や、『未来戦略本部を新たに立ち上げる方針』を示した馬場新市長。
任期は12月8日から4年間で、12月10日には市議会で所信表明を行う。

■他にも福島市が抱える課題
市長選でも争点になった福島市が抱える課題について、馬場新市長はどのように取り組んでいくのか?『福島駅西口の跡地問題』『先達山のメガソーラー問題』の2点に注目した。
イトーヨーカドーが撤退し跡地の利用方法が決まっていない福島駅西口の問題をめぐり、馬場新市長が強調したのは"関係構築"。会見では「私の立場としては関係構築をさせて頂く中にあたって、まちづくりとしてのご協力をいただけるものでしょうかということを丁寧に伺いを立てるというのが大事」と語っている。
"関係構築"という言葉は、福島駅東口の再開発でも使われていて、中心市街地の空洞化という待ったなしの課題に、いかに早く"馬場カラー"を出せるかが問われそうだ。

次に、景観の悪化などが問題視されている先達山のメガソーラーについては、馬場新市長は福島市の教訓をまとめ、法改正に向けて動いている国へ要望する考えを示した。
どのように教訓を導き出し、今後のつなげていくのか。その手腕に注目したい。