震災で途絶えた飯舘村の虎捕太鼓 山津見神社の例大祭で15年ぶりに復活 大学生が届けた懐かしさと力強さ
15年ぶりに震災前の規模で復活を遂げた飯舘村の山津見神社(やまつみじんじゃ)例大祭。30ほどの屋台や祭りの名物・茅葺屋根の茶屋が参道に並び、賑わいをみせるなか...参拝客を魅了!大学生が奏でた音色とは?
「よしっ、せーのっ」境内に次々と太鼓を運び込み、準備を進めているのは福島大学の学生たち。山津見神社例大祭の2日目、飯舘村・佐須地区に伝わる「虎捕太鼓(とらとりだいこ)」が15年ぶりに復活した。
福島大学大学院1年の寺田雄喜さんは「音楽経験者が少ないということから難儀したこともあったんですけど、みんなで復興に少しでも貢献したい気持ちがあったので、そこで1つになれてここまで形にすることができたかなと思っております」と話す。
1998年に誕生した虎捕太鼓。震災によってメンバーが離れ離れとなり、演奏できない状態が続いていた。そうしたなか、学生たちは「飯舘村を元気づけたい」と再開に向けて2024年9月から活動開始。今年の夏に見つかった楽譜などを手がかりに練習を重ねてきた。そして、迎えた本番。
「セイや~っ」15年ぶりに復活した音色が訪れた人の心に届けていたのは"懐かしさ"や"力強さ"だった。飯舘村在住の女性は「心に沁みました、感激しました。昔もたくさん人がいてすごく賑やかだったですね、なんか懐かしかったです」と話す。
隣の伊達市霊山町から訪れた男性は「斬新な感じで、若い人たちなので力強い感じが感じられました。力強く頑張って復興の方もいっていただければなと思います」と話す。
福島大学3年の深谷春奈さんは「今までの中で1番力強い演奏ができたかなと思います。村の方や村外から来てくださってる方の嬉しそうな顔というか、そういうのをまた見たいって思って(飯舘村に)関わり続けたいなって思います」と話した。
















