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不祥事相次いだいわき信用組合 旧経営陣20人に対し32億円余りの損害賠償求め提訴 福島・いわき市

不祥事が相次いで発覚した福島県いわき市のいわき信用組合、旧経営陣20人に対し損害賠償を求めて提訴した。

12月19日午後1時30分前。いわき信用組合の代理人弁護士が裁判所に入っていく。これから訴状を提出する。
19日、福島地裁いわき支部に損害賠償を求めて提訴したいわき信用組合。江尻元会長など旧経営陣合わせて20人に対して請求した額は32億円余り。反社会的勢力への資金供与や水増し融資などで外部に流出したと認められた額に、今回の不祥事を明らかにするためにかかった費用を加えた。

いわき信用組合の金成茂理事長は会見で「当組合の元役員らが多くの不祥事件を引き起こし、組合員・お客様、地域の皆様に多大なるご迷惑・ご心配をおかけしていることを、改めて深くお詫び申し上げます」と述べた。

数多くの不祥事を重ね「類例をみないほど悪質な事案」などと厳しく指摘されたいわき信用組合。再発防止策を進めるとともに、資金を供与した反社会的勢力などについても法的措置を取る方針だ。