「恐怖でしかなかった」消防隊員が語る3.11の教訓 土砂崩れで13人生き埋めに 白河市葉ノ木平
15年前、福島県白河市では大地震による土砂崩れで13人が犠牲になった。当時の現場を知る消防隊員には"あの日の経験"から伝えたい教訓がある。
■今なお残る震災の爪痕
福島県白河市葉ノ木平(はのきだいら)では東日本大震災によって大規模な土砂崩れが発生。現在は震災復興記念公園として整備されているが、今でも大きく削れた山肌が当時の災害の規模の大きさを物語っている。
未曾有の災害の記憶と教訓を後世に伝えようと、園内には記念碑が設置されている。
住宅とアパート、あわせて10棟が押しつぶされ、13人が生き埋めとなった葉ノ木平地区。
■消防隊員も恐怖を覚える現場
「大量の土砂の中に人が埋まっているかもしれないという話を近くの人から聞いて、これは恐怖でしかありませんでした」
こう語るのは白河地方広域市町村圏消防本部の藤田浩司消防指令。当時、最も早く現場に到着した隊員の1人だ。
倒れた大木の撤去や、崩れた住宅に入っての捜索は、困難を極めた。中に取り残された人を傷つけないよう慎重な作業が求められ、手作業でも泥をかき分けたという。
「重機で土砂を除去しながら、人為的なものがあれば、そこを細かく警察・消防・自衛隊とモノをどかして、確認にはいくけども、なかなか要救助者の発見には至らなかった」
■被災からの教訓
崩れ出すまで危険を察知しづらく、ひとたび発生すれば一瞬で住宅をのみ込む土砂災害。藤田さんは被害を完全に防ぐことは難しいからこそ、日ごろからハザードマップの確認など"万が一"への備えの必要性を訴えている。
「自分たちの命は自分で守る。自分たちの地域は自分たちで守る。という自助・共助の防災意識をさらに広めていけたらいい」
突然襲ってくる災害から命を守るために。15年前の教訓を、今一度問い直す必要がある。
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