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国内最大級の酪農施設が福島・浪江町に ロボットなど最新技術で2000頭以上の牛を飼育 4月に開所 

牛にも優しい、人にも周辺にも優しい"牧場"がこの施設のテーマ。福島県浪江町にできた巨大な酪農施設。その全容を開所前に取材した。

2026年4月に浪江町棚塩地区に開所するのが、国内最大級の酪農施設「ShineCoast(しゃいんこーすと)Farm(ふぁーむ)」だ。
「1300頭入る牛舎が揃ってまして、後は子牛を育てる育成舎・保育舎等々がございまして、全体で2000頭を超える牛を飼養する予定になってます」と浪江町農林水産課の吉田克則係長は説明する。

広さは東京ドーム5個分。10棟の牛舎では2000頭以上の牛が飼育され、2024年度県全体で出荷した生乳の5分の1にあたる量を出荷する。
200頭以上の牛が入るというこの牛舎では、糞尿を回収するロボットやエサを寄せ集めるロボットなどほとんどの作業をロボットが行う。

こちらは一度に40頭の搾乳が自動でできる回転型のロボット。施設ではあらゆる作業をオートメーション化し、2000頭以上の乳牛に対して働く人は40人程の予定。
さらに使用する電気は、ウシのフンなどを発酵させて作るバイオガスから発電。場内の約60%の電力を賄い、メタンガスの発生も抑える。

浪江町の吉田係長は「こういった場所がですね、関係交流人口を生む。またこの地域に住む人が増えるということが非常に期待されていることから、周辺地域も含んだ形でこの牧場に助けとなるような効果が得られれば大変ありがたいなと思ってます」と話す。
この酪農施設は4月10日に稼働し、その翌日からは生乳の出荷も始まる予定だ。

施設では町内の農家に堆肥や液肥を供給したり、農家から飼料作物を買い取ったりするなどして地域で農業を盛り上げていく循環を作り、新規就農や農家の帰還につなげていくことも目指している。
浪江町は震災前は畜産が盛んだった地域。この施設が復興を進める新たな拠点になることも期待される。