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防災大百科

先人からのメッセージ 歴史が伝える防災

福島県の阿武隈川流域にある福島市・伊達市・鏡石町の3つの自治体に設置されている標示板。大雨の際に想定される浸水の深さを示している。これは『まるごとまちごとハザードマップ』と呼ばれる取り組みで、私たちが暮らす"まちなか"に防災情報を標示することで、洪水に対する意識を高めてもらおうと国が始めたもの。
紙のハザードマップとは違い、想定される水の深さなどがリアルに分かる。避難行動を家族で話し合う際に1つのツールとして活用できる。


私たちが暮らす地域に災害の爪痕を標示し、防災意識の向上に役立ててもらう取り組みは、昔から行われてきた。そのような"先人の知恵"を辿るツアーが福島県会津地方で行われた。

福島県から新潟県に流れる一級河川の阿賀川。流域に恵みをもたらしてきた一方、氾濫を繰り返し恐れられてきた。
2022年10月その阿賀川流域を舞台に、防災学習ツアーを企画した郷土史研究家で防災士の石田明夫さん。目的地の1つは、会津坂下町の上宇内薬師堂。残された資料によると、大雨で被災したのは1518年の戦国時代。
その後、再建された際に浸水被害を受けた2本の柱を残し、水害の恐ろしさを伝えようとしたと考えられている。本堂や本尊の人の目に触れる場所に水害の痕跡を残したのは、後世に伝えたい思いが先人にあったとみられている。

動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。

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