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初任科生に密着 119人が入校 警察礼式・歩行訓練で自覚新たに

福島県福島市蓬莱町にある福島県警察学校。2024年春、18歳から29歳まで初任科生119人が入校した。「福島県に住む大切な人たちを守りたい」「警察官である父の姿を追いかけて」と、それぞれが志を持ち警察官としての一歩を踏み出した。

◇【動画で見る】動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます。

入校式に向け基礎を学ぶ

高校卒業程度で10カ月、大学卒業程度で6カ月、同期と寝食を共にする。同じ釜の飯を食べ、絆を深める...昔から変わらない警察学校の校風だ。
この日は、4日後の入校式に向け基本の動きを習得する。警察官として最初に身に着ける団体行動「警察礼式」は、立ち方、座り方の姿勢、乱れのない動きが求められる。
教務第一係の圓井健太郎警部補は「警察官に一番必要な団体行動などの基礎となるのが警察礼式です。一番必要な団体行動の基礎や、ひとつの目的に向かってみんなで取り組んでいくという所に重点をおいて、警察礼式を最初に教養している」と話す。この日の練習は、約4時間に及んだ。

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迎えた入校式

4月5日に行われた入校式。若田英県警本部長は「県警察の伝統や精神とは何か、警察官・警察行政職員としての誇りと使命感とは何かを、絶えず考えていただきたい」とあいさつ。総代・高橋拓也さんは「何物をも恐れず、何物をも憎まず。良心のみに従い、不偏不党かつ公平忠誠に警察職務の遂行にあたることを固く誓います」と宣誓した。
総代の高橋拓也さんは、東日本大震災の経験から警察官を志した。「まずは警察学校での生活を一日一日大切に過ごし有意義なものとして、自分の理想とする優しい心をもった県民に寄り添える警察官を目指したい」と高橋さんは話した。

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警察学校伝統の歩行訓練

4月19日、歩行訓練が行われた。福島市の警察学校から二本松市の霞ヶ城公園まで、ゴミを拾いながら約17キロを歩く。
目的地は、戒石銘碑。「爾の俸爾の禄は民の膏民の脂なり下民は虐げ易きも上天は欺き難し」...公務員の給料は国民が働いたたまものであり、感謝していたわらないといけない。警察官に通じる心構えが刻まれている。
初任科短期課程の鈴木睦稀巡査は「自分の足で歩いてここまで来て、改めて言葉の重さや自分がそういう職についたことへの自覚が芽生えた」と話した。

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同期と支え合い、福島県のために。警察学校での生活は始まったばかりだ。

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