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福島刑務所に潜入 受刑者の1日と再犯防止への取り組み

https://youtu.be/qWR3xe3XJeo「詐欺、窃盗、危険現象、その3つで。覚醒剤取締法違反の使用と所持の容疑で、服役は7度目になります」
およそ800人の受刑者を収容する福島刑務所。今回、その内部に特別に潜入し、受刑者の実際の生活と矯正の現場を取材することができた。案内してくれたのは矯正副長の増田康弘さんだ。

特化された収容基準

福島刑務所は、主に26歳以上で犯罪傾向が進んだ受刑者、いわゆる「B指標」に分類される人々を収容している。その多くが刑期10年未満で、窃盗や薬物事犯など再犯リスクが高いとされている。
再犯率が高い犯罪とは、窃盗、覚醒剤などである。殺人などの重罪を犯した受刑者は、東北だと宮城刑務所に収容されるという明確な役割分担がある。
このように、刑務所ごとに収容する受刑者のタイプを分けることで、それぞれの特性に応じた効果的な処遇や更生プログラムを実施することが可能になる。

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厳格に管理された1日

規則正しい生活が徹底されていて、受刑者の1日は午前6時40分の起床から始まる。
まず気になるのは、どのような場所で過ごしているかである。模擬の居室を見ると、「広さが大体4畳ぐらい。この中に水洗トイレ、洗面所がある」と説明する。
興味深いのは居室内での過ごし方だ。横になっていい時間が決まっていて、基本的には座って過ごすという。
居室の中にあるテレビも見ていい時間が決まっており、食事も自室で食べることになっている。

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刑務作業の意義

「誰がご飯を作っているのですか?」「これは受刑者が作ってます」一日約1200名分のご飯を受刑者が作っているのだ。一日に必要な栄養素を基に管理栄養士が考えた献立を、受刑者の方々が刑務作業の1つとして調理している。
「そもそも刑務作業は何のためにあるのですか」という質問に対し、増田さんは「受刑者が改善更生に向けて取り組むべきことの一つです。規則正しい生活習慣を身につけ、勤労意欲を喚起するといった趣旨で実施しています」と説明した。
給料は支給されないが、出所後の更生資金として「作業報奨金」が支払われる。増田さんによれば、この報奨金は刑務作業に従事した対価として支払われるため、「刑務作業をしない受刑者には支給されない」仕組みになっている。

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全国の刑務作業製品

受刑者が刑務作業で制作した製品は、刑務所の常設展示場で購入できる。木工製品や洋裁、印刷、革製品など、福島刑務所で作ったものだけでなく、北は網走から南は沖縄まで、全国の受刑者が作った製品が展示・販売されており、その品揃えは幅広い。
特に人気なのが、スニーカーやシャツの襟・袖汚れに効果的な洗濯石鹸で、「すごく人気です」と増田さんは話す。常設展示場は平日の午前9時から午後4時まで開いており、横浜刑務所製の乾麺や福島刑務所製の木工製品など、各地の特色ある製品も手に入る。

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入浴と衛生管理

入浴にも厳しいルールがある。入浴時間はわずか15分。増田さんの説明では、「服を脱いで定められた番号の場所に座り、全員が着席してから入浴開始」という手順が徹底されている。
「全員座るまではスタートしない」というルールがあり、風呂も毎日入れるわけではなく、原則、月、水、金の週3回。かみそりも刃物扱いなので、風呂場だけで使うことが許されている。
そして、夕食、居室内での余暇時間を経て、午後9時に就寝。これが受刑者の1日のスケジュールである。

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受刑者の思い

今回インタビューに応じた受刑者は、「刑期を終えて出所したら何をしたいですか」という質問に対し、「まずは両親が弱っていて、私も知らないうちに杖をついている状況なので、まずは2人に顔を見せて、きちんと真人間になって帰ってきたよということをいち早く伝えたいと思っています」と答えた。
また別の受刑者は、「今、職業訓練でこの福島刑務所に来ていて、出所後に大工をやろうと思っている。その資格は取れたので、出所したら建築大工として、職人として働こうかなと思ってまいす」と具体的な将来への展望を語った。

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再犯防止への社会の役割

増田さんは最後に重要なメッセージを伝えた。「出所した受刑者がまた再犯してしまうと、すごく私マイナスだと思うんですよ。いろんな意味で。反省は1人でできるけども、更生は1人ではできないという言葉があるんですね」
そして、「そういった意味で、社会の皆様に、刑務所で受刑者がどんなような生活してどんなことを考えて出所していくのか、出所したあとにどんなサポートができるかとかいうことを一緒になって考えていって、再犯のない安心で安全な社会を作っていきたい」と語った。
この言葉は、刑務所が単に罰を与える場所ではなく、社会復帰を支援する施設であることを改めて示している。そして、受刑者の更生には社会全体の理解と協力が不可欠であることを訴えかけている。

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