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とってもなが~い名前のバナナは 無限大の夢が詰まった新しい特産品《もっと!ぐっと!広野町》

東北の福島県で、バナナが特産品になっている場所がある。それが、県内でも比較的温暖な地域にある広野町。東日本大震災後、道路などのハード面の復興は進んだが、住民の心などのソフト面での支えになるようあえて難しいバナナ栽培にチャレンジしたという。震災以降休止していた二ツ沼総合公園内フラワーセンターの園芸ハウスを利用。亜熱帯に近い環境を整え、2018年に150株の苗が植えられた。

温暖な地域とは言え東北。南国のフルーツだが、あまり甘やかさないよう気温にはメリハリをつけて栽培。環境に配慮し、地中熱を使いハウスを温めているという。みちのくで育った奇跡のバナナなのだが、名前がすごかった!その名も...「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」。なんと28文字も...愛称は「綺麗」広野町の美しい自然の中で育ったこと、そして復興への誓いの意味が込められているという。

この「綺麗」が栽培されている「トロピカルフルーツミュージアム」は、バナナについて実際に見て学べる施設。広野町のバナナ栽培のこれまでとこれからを知る事ができ、ポープツーリズムのスポットとしても利用されている。
◇見学可能時間 午前9:00~午後4:00 【定休日】月曜日

併設している「フルーツパーラー二ツ沼ひろぼーの休憩所」では、土日限定で広野町のバナナ「綺麗」を使ったスイーツを販売している。
◆綺麗バナナシェイク 600円
【営業時間】土曜日・日曜日 午前11:00~午後3:30

今後はバナナの販売だけではなく、地元の高校生とコラボしたスイーツの開発やバナナの幹から発見した酵母を使ってパンを作る計画も。さらには、幹からとった繊維でプラスチックの代わりになる容器を作るという研究も始まった。様々な分野との関わりから、新たな形で「綺麗」を届けていくという。これからも広野町のバナナから目が離せない。