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ミカンと童謡の町を散策 日本一の日の出と常磐ものグルメに出会う《もっと!ぐっと!広野町》

福島県広野町は太平洋に面した海沿いの町。東北に春を告げる町と言われ、その温暖な気候を活かし東北では珍しいミカンの栽培もおこなわれている。風光明媚な町は童謡のモデルにも。そんな広野町の魅力を深掘りする。

<童謡の町>
JR広野駅前で、町のPRポイントについて聞いてみると「童謡」というキーワードが。まずは町の人が教えてくれた築地ヶ丘公園へ。ここに「童謡」とのつながりを示すヒントがあるという。園内にある歌碑には「とんぼのめがね」の楽譜が刻まれていた。
童謡「とんぼのめがね」は、1948年に広野町の開業医で童謡作家の額賀誠志が、子ども達がとんぼと遊んでいる情景を歌詞にしたもので、今でも愛されている童謡の代表作。広野町では、1994年から「ひろの童謡まつり」を開催するなど、童謡の町としてその魅力を発信している。

<ミカンが特産品>
駅前での聞き込みでは「広野町といえばミカン」と答える人も多かった。広野町・産業振興課の金子一隆さんに話を聞くと「広野町は比較的温暖な地域でミカンの栽培がしやすく、昭和60年代ごろから栽培を始めた」という。その際に町のシンボルにしようと、町内全戸にミカンの苗木を配布したそう。収穫したミカンは、ジュースやジャムなどの加工品にも。さらには新たな取り組みとして、ワインの製品化も進められているという。ミカンは12月に収穫し、早ければ年内に加工品として二ツ沼総合公園直売所で販売する予定。

<日本一美しい日の出>
続いて向かったのは、太平洋が一望できる高台。広野町は「日本一美しい日の出の町」としてPRしている。町が公開しているシティプロモーションムービー「日本一美しい日の出の町福島県・広野町」には、町内11カ所で撮影した「日の出」の映像がおさめられている。美しい日の出の景色を見るだけでも、足を運ぶ価値があるのでは?

<常磐ものグルメと広野産の米>
最後はグルメ。「和風みさか」は、新鮮な海の幸を使った定食や丼ものが楽しめる店。旬を迎えた地元のものにこだわって料理を提供している。この日の煮魚定食はムシガレイの煮付けに、常磐ものの新鮮で身の締まったヒラメの刺身まで付いていた。さらに地元・広野町産のコメもおいしさを引き立てる。特別栽培の「ひろの米」は農薬や肥料などの厳しい規定を守り、手間暇かけて栽培している。この「ひろの米」は、ふるさと納税の返礼品としても人気だという。店主の坂本賢一さんは「店内から見えるきれいな海を眺めながら、おいしい料理を味わってほしい」と話す。
<和風みさか>
広野町折木字正木内224-1
【営業時間】午前11:00~午後2:00
【定休日】土曜日・日曜日・祝日
◆煮魚定食 1200円

風光明媚な広野町。その自然が育んだ恵を堪能しにおでかけしてみては?