伝統の「相馬野馬追」24日から 地元は祭りの歓迎ムード 今年から女性の騎馬武者の参加制限撤廃 福島
いよいよ5月24日から3日間にわたる相双地方伝統の相馬野馬追がはじまる!2024年から暑さ対策で開催が前倒しされたが、2025年は女性の騎馬武者の年齢制限が撤廃される。
時代に合わせて進化を続け、私たちを楽しませてくれる伝統行事、地元はすでに熱気に包まれている。
■騎馬武者たちが集結
「ブーオー」響くほら貝...いよいよ始まる!という気持ちが高まる。23日総大将出陣の地・相馬中村神社には騎馬武者たちが集結し、翌日から始まる相馬野馬追の安全と武運を願った。
今回の相馬野馬追は約400騎が参加予定で、これまで設けられていた女性の参加資格、「未婚の20歳未満」という制限が撤廃されたことから過去最多40騎の女性騎馬が出場する。
総大将が「各騎馬においては一千有余年培ってきた団結の精神を皆に示してほしい」と訓示。そして期待はまちなかにも。
■震災を乗り越え再開したホテルも歓迎
相馬市の中心部、風にたなびくのぼり旗...そんなまちなかを見守る「HOTELふたばや」は、5月11日に2年ぶりの営業再開を果たしたばかり。東日本大震災、そして2021年・2022年と2度の福島県沖地震で被災し、休業に追い込まれたが、なんとか2025年の相馬野馬追に間に合い、24日はさっそく満室になっているという。
HOTELふたばや副社長の羽柴和洋さんは「新しいホテルなので、ゆっくりして、疲れを取って、野馬追も楽しく見ていただければなと思います」と話す。
■浜の駅も海の幸で歓迎
待っているのは人だけではない...原釜港直送!「俺らが目利きした魚」!浜通りに来たなら新鮮な海の幸も楽しんでほしい!ということで「浜の駅松川浦」も4月に増築リニューアルして、お客さんを待ち望んでいる。
浜の駅松川浦の山田豊店長は「我々も昔から野馬追には親しみはありましたし、私も昔は出たんですよ。野馬追なんで、是非多くの皆さんに来ていただいて、楽しんでいただければと思います」と話す。
今年も新たな歴史を紡いでいく相馬野馬追!勇ましい騎馬の姿とともに福島の魅力が伝わることに期待だ。
初日の24日土曜日は各郷から出陣する「お繰り出し」、南相馬市雲雀ヶ原祭場地での宵乗り競馬などが行われる。2日目には、多くの観客を集める甲冑競馬や神旗争奪戦など。最終日には、神前に奉納する馬をとらえる野馬懸が行われる。
気になる天気は、土曜日は曇り、日曜日は雨予報となっている。傘はできるだけ使わずカッパなどの雨具を忘れずに。