熱中症防止へ 喜多方市の小学校で出前講座 子供たちが測って「暑さ指数」を実感 熱中症対策を学ぶ 福島
福島としては「美味しい季節」でもあるが、体がまだ熱さに慣れていない時期なので注意も必要だ。県内では6月17日午後5時時点で10人が熱中症の疑いで病院に運ばれた。喜多方市では、子どもたちがその危険性を自ら確認した。
■小学生が暑さ指数を計測
男の子:「(暑さ指数)25いきました」
講師:「お、超えた?25超えちゃうと今度警戒になって、激しい運動しているときはもう、一定時間ごとにときどき休んで水分補給しなきゃ危ないですよ」
喜多方市立松山小学校の子どもたちが測っているのは、WBGTと呼ばれる「暑さ指数」。熱中症予防のために気温だけでなく、日射や湿度を取り入れた指標で、先ほど計測された「25」は屋外の運動で定期的に休息を取り入れなくてはいけないレベルだ。
校庭のあちこちで計測してみると、日なたで熱を持ったアスファルトの近くなどで暑さ指数が上昇することが発覚。一方、日陰になっている場所や帽子をかぶるなどの対策で暑さ指数を下げられることも確認できた。
■熱中症予防に
男の子は「なるべくコンクリートとかで遊ぶときは、帽子とか、熱中症にならないように被ったほうが良いと思いました」と話す。
福島県環境創造センターの小池由浩副所長は「熱中症ひどくなりますと、死者が出たりとか、そういったようなものになりますので、実際の学校生活や、おうちに帰ってからの生活の中でそういったものを活かして、熱中症予防していただければという風に思っております」と話した。
じわりと牙をむく「暑さ」。6月からは企業への熱中症対策も義務化されているが、私たち自身の備えと心構えも重要だ。