官製談合で社長ら2人が逮捕の建設会社 いわき市水道局の落札は過去5年で14件 取締役が積算を担当か
福島県いわき市水道局発注の工事の入札を巡る官製談合事件。取締役の男が社内で積算を担当していたとみられている。
事件を受け、いわき市の内田広之市長は「改めて今回の事案を重く受け止めて、ただその失敗を2度と繰り返さないように、しっかりと反省して行動していくことが1番大事だと思っておりますので」と職員に緊急の訓示を行った。
いわき市水道局の眞山佳幸容疑者(34)は、2024年1月、配水管改良工事の入札で、建設会社の社長などに秘密事項の設計金額などを教え、落札させた疑い。
捜査関係者によると、眞山容疑者は今回の入札前から大松興産の社長・松原文司容疑者(74)、松原文隆容疑者(48)と工事現場などで顔を合わせ、私物の携帯電話で連絡を取り合っていたとみられる。
また、取締役の松原文隆容疑者が、社内で入札に必要な見積もりを積算していたとみられている。
いわき市水道局によると、大松興産は2020年度からの5年間で配水管の整備や改良などの工事を合わせて14件落札し、事件の契約以外にも最低制限価格と同額での落札があった。
一方、このなかで眞山容疑者が設計や積算に関わったのは、事件の契約だけだったということだ。
警察は3人の認否を明らかにしていない。
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