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最低制限価格の設定にミス...本来は"失格"でない業者を省き約150万円のロス<福島県>

福島県教育委員会は6月23日、県立博物館の清掃業務と警備業務の2件で最低制限価格の設定ミスがあったと公表した。このうち清掃業務については本来"失格"ではない業者を省いてしまったため、契約金額が結果的に約150万円高くなってしまったという。

県教育委員会によると、最低制限価格の設定ミスがあったのは、2025年3月25日に入札が執行され4月1日付で契約された、県立博物館の清掃業務と警備業務の2件で、いずれも条件つき一般競争入札。
5月1日に、県立博物館が入札結果の報告手続きを進めていたところ、最低制限価格の設定の誤りに気付いた。最低制限価格を高く見積もってしまっていたため、正しい条件で入札を実施すると、清掃業務については落札者が入れ替わることが判明した。
誤って"失格"としてしまった業者と契約していた場合と比較すると、約150万円ほど高く契約してしまったことになるという。

県教育委員会は、当該の契約について「年間の業務委託契約であり、すでに業務を開始していることから、契約解除になると雇用の継続が困難になるなど多大な影響がある」として、関係者に説明と謝罪をしたうえで現在の契約を継続するとしている。
また、警備業務については落札結果に影響がなかったことから継続するとしている。

県教育委員会は「今回の事態を重く受け止め、改めて適正な事務処理手続きのため、より一層のチェック体制の強化と徹底を図り再発防止に努める」とコメントしている。