ニュース

5号機の使用済み核燃料7月23日にも取り出し 共用プールに移し替えへ<福島第一原発>

東京電力は、福島第一原子力発電所5号機の使用済み燃料プールに保管されている核燃料について、はやければ7月23日にも取り出しを開始すると公表した。今後、共用プールへ移し替える作業を順次行う計画。
5号機には1,374体の使用済み核燃料が保管されている。

国と東京電力は福島第一原発の廃炉の完了を2051年と掲げていて、原子炉建屋に残る核燃料を安定して管理することは廃炉に向けた大きな課題となっている。東京電力は2031年内までにすべての原子炉建屋の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す計画。

2025年7月22日現在の核燃料の貯蔵状況は以下のとおり。
■1号機:392体(使用済み292体、未使用100体)の原子炉建屋からの取り出しを2027~2028年度に開始予定
■2号機:615体(使用済み587体、未使用28体)の原子炉建屋からの取り出しを2026年度までに開始予定
■3号機:566体の原子炉建屋からの取り出しが2021年2月までに完了
■4号機:1,535体の原子炉建屋からの取り出しが2014年12月までに完了
■5号機:1,542体(使用済み1,374体、未使用168体)について、2025年7月より原子炉建屋からの取り出しを開始予定
■6号機:1,884体(使用済み1,456体、未使用428体)のうち、使用済み燃料は原子炉建屋から取り出し済み。