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<福島県内企業倒産>2025年7月の負債総額は35億7300万円 前月の9倍超に

帝国データバンク福島支店は2025年7月の企業倒産集計を公表し、福島県内で1,000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は8件、負債総額は35億7300万円にのぼり、負債総額は前月の9倍を超えた。

帝国データバンク福島支店によると、負債総額が増えた大きな要因は喜多方市の衣料品小売業の倒産で、負債額は34億円あまり。コロナ禍で店舗での売り上げが減少したことが背景にあるという。

一方、今後の見通しについては「トランプ関税のダメージはじわじわと地方都市に波及することになる」としている。大手メーカーへのダメージが徐々に地方の下請け企業にも波及するとしたうえで、「金融機関もコロナ禍でのゼロゼロ融資の回収をしている段階なので、企業側としては資金繰りが苦しくなり、倒産に至る企業や、倒産に至らずとも"倒産予備軍"といえる企業が増えることも十分に考えられる」としている。