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コメの仕入れ価格が2倍近くに高騰 価格据え置きで頑張るカレー店 これからの新米に期待と不安【福島発】

「お待たせしました。ビーフカリーになります」
いわき市内で2店舗を展開しているカレー店「ゴッホカリー湯本店」。多い時は2店舗合わせて4升近くのコメを一日で使用している。
ゴッホカリー・石田知郎オーナーは「カレーということで、お米の消費は凄く多くて、大変困っているというか」と話す。

■コメの仕入れ価格が前年の2倍近くに
コメの仕入れ価格は現在、30キロで2万1000円。備蓄米が放出された後は2千円安くなったが、それでも2024年の同じ時期と比べると、2倍近い価格だ。ゴッホカリーの石田オーナーは「少し安くなったかなとは思うんですけど、やっぱり以前のような価格にはまあ程遠いとは思っております。経営には、やっぱり厳しいのは変わらないかなと思います」という。

■カレーの価格は据え置き
光熱費なども高騰し、厳しい状況に直面しているが、カレーの価格は1500円に据え置いている。来店客は「(高くて)お米を買えないとう状況なので、値段が変わらないというのはすごい有難いなと思います」と話す。
石田オーナーは「この物価高で、お客様にも、やっぱり厳しいとは思うので、なんとか営業努力で据え置きを続けていきたいと思っております」と話す。
そうしたなか、2025年は夏限定のカレーを展開、集客力アップにつなげたいとしている。トマトやオクラなどが入っている夏野菜のカレーで、彩りがとても良い。

■新米に期待と不安
それでも限界が...これから本格的に出回る"新米"に「不安」と「期待」が入り混じる。ゴッホカリーの石田オーナーは「この猛暑で新米の栽培がどうなのか。やっぱり生産量が減るっていう話も聞いてますし、不安は尽きないかなと思います。安くなればありがたいので、やっぱり価格は(下がる事に)ちょっと期待はしております」と話した。