「今年の猛暑の影響です」コンビニおでん販売開始が遅れる理由 意外な売上ピークと福島県民に人気の具材
今年の猛暑の影響で、多くのコンビニエンスストアがおでんの販売開始時期を例年より遅らせているという。おでんは「冬」というイメージだが、実は初秋が一番売れるという。そのワケとは??
■ファミマ おでん販売開始は9月30日から
寒くなると恋しくなるコンビニおでん。福島テレビの調査では「今シーズン コンビニおでんの販売を見かけましたか?」という質問に対し、「見ていない」と回答した人が90.1%に達した。
この結果を受け、福島テレビがファミリーマートに問い合わせたところ、以下の回答がありました。
「ここ数年で最も早いのが8月20日だったが、去年より1週間後ろ倒しの来週9月30日から展開します」
理由については「今年の猛暑の影響です」とのこと。この夏は記録的な暑さが続き、おでんを販売するには不向きな気候が長く続いたことがわかる。
■おでんの販売ピークは意外にも初秋
多くの人が「寒い季節におでんがよく売れる」と考えがちだが、実際はどうなのか。気象庁が調査した、大手コンビニエンスストア(東京地区)の2001年の販売数量によると、おでんの販売量のピークは意外にも9月第3週から第4週、10月初めにかけてだということがわかった。
これについて、斎藤恭紀気象予報士は「気温が20°C以下になるとグーンと販売数が上がる」と説明。真冬のように非常に寒い時期ではなく、暑い夏から秋への移行期、気温が下がり始める最初のタイミングでおでんの売り上げが急増するというのは興味深い事実だ。
■福島県民に人気のおでん具ランキング
福島県民に人気のおでん具についても調査が行われました。好きなおでん具ランキングでは、1位が「大根」、2位が「玉子」、3位が「こんにゃく」、4位が「ちくわ」という結果になりました。
さらに興味深いのは「福島県民が他県民より好むおでん具」のデータです。2024年に紀文が調べた調査では、全国的に見て福島県民が特に好む具材として、以下の3つが挙げられました。
1. ウインナー (全国3位)
2. はんぺん (全国5位)
3. 昆布 (全国7位)
特にウインナーについて斎藤気象予報士は「多分、福島県には豚肉文化というのがあるのでは。ハンバーグとか県民は大好きなので」と分析していた。また「はんぺんも分かりますよね。いわきとか浜通りでは練り物の生産が盛ん」と地域の食文化との関連性も指摘していた。
気温の変化に合わせて登場するコンビニおでん。今年は猛暑の影響で例年より遅れて9月30日から販売開始となるが、気温が20℃を下回り始めるこれからの季節がおでん販売のピークを迎えるようだ。福島県民に特に人気の「ウインナー」や「はんぺん」など、地域の食文化を反映した具材を楽しむのも、秋の楽しみの一つかもしれない。
※2025年9月22日(月)放送の福島テレビ「テレポートプラス」内の天気コーナー「福テレ空ネット」から抜粋した記事です。