《衆院選》福島選挙区は自民が独占 歴史的な結果に 追い風を感じながらも危機感と緊張感走る
2月8日に投開票が行われた衆議院選挙は、自民党の歴史的な圧勝となった。福島県内にも"追い風"をもたらしたのは、高市人気だった。
福島県の有権者からも「結果にびっくりした。あんなに圧勝するとは思わなかった。高市総裁は人を惹きつける魅力みたいなものがある」「ここまで伸びてくるとは思わなかった。高市さんの人気なんでしょうかね」「高市さんの支持が若者からも高いと思う」との声が。
現在の制度で選挙が1996年に始まって以来、自民党が初めて福島県内すべての小選挙区を独占した。
■風は私にも 自民党の新人・西山尚利さん
福島1区は自民党の新人・西山尚利さんが中道の前職・金子恵美さんを約6000票差で制し初当選を果たした。
一夜明け、喜びの朝を迎えた西山さんは「本当にほっとしています。自民圧勝は年代に関わらず、未来とか今だとかを変えたいということだったのかなと今現時点では思っています。風はきっちりと私にもいただいたと思っています」と話した。
■気を引き締めて 自民党の前職・根本拓さん
また、福島2区も自民党の前職・根本拓さんが中道の前職・玄葉光一郎さんを約3万8800票差で破り再選を果たした。
自らの当選を伝える新聞に目を通し、喜びを実感した根本さんは「自民党の圧勝だとは思いますけども、その分気を引き締めていかないといけないと思っています。数が多いからと言って慢心することなく、しっかりした政策議論を積み重ねていかなければならない、浮かれることなく地に足付けた活動をしていかなければならないと思ってます」と語った。
■大きな期待と責任を感じる 自民党の元職・上杉謙太郎さん
さらに福島3区も、自民党の元職・上杉謙太郎さんが中道の前職・小熊慎司さんに3万票余りの差を付けて返り咲き。
9日朝は、雪の白河市で"辻立ち"を行い「想像を上回る得票をいただきましたので、みなさんの期待の大きさを、大きな責任として感じているところです。みなさまの地域の声をしっかりと国に届けて、その架け橋となるように頑張っていきます」と語った。
■決意新たに 自民党の前職・坂本竜太郎さん
そして福島4区も、自民党の前職・坂本竜太郎さんが中道の前職・斎藤裕喜さんに4万6000票以上の差をつけるなどして議席を守った。
当選を伝える新聞を読みながら、復興への思いを新たにした坂本さんは「震災15年の節目を迎え、さらに大事な時期に入っていくタイミングで、我々一層力を合わせて大きく前に進めていきたいと決意を新たにいたしておるところでございます」と話した。
■この身を捧げる覚悟 自民党・比例単独で立候補・菅家一郎さん
とまらない自民の勢い。いわゆる「裏金問題」で、前回は立候補を断念し今回は比例単独で立候補していた菅家一郎さんは、5回目の当選を果たした。
改めて喜びをかみしめる朝。菅家さんは「地元の色々な要望の窓口がなくて困ったという声も沢山ありましたから、それに応えていかなくちゃならないということで、この身を捧げる覚悟で新たな気持ちでスタートして参りたい」と話した。
県内の投票率は58.51%で、前回を4.58ポイント上回った。
■記者解説 歴史的な結果に
高市旋風が吹き荒れる結果について、福島テレビ・選挙担当の石山美奈子記者が解説する。
今回の衆院選の公示前には、自民・維新合わせて【過半数に"もう少し"】という勢力図だったが、フタを開けてみると自民党が【単独で3分の2を確保】するという戦後初の状況となった。
そして福島県内でも、小選挙区制が始まって以来、自民党がはじめて全ての議席を独占するという歴史的な結果となった。
■記者解説 無党派が風を吹かせた?
比例代表では名簿の登録人数が少なく「他の政党に議席をあげる」という異例の事態について、自民党福島県連に話を聞いた。
星北斗会長は「この状況に浮かれることなく、しっかりと取り組みを進めて行くということを共有した。やはり若い人たち、あるいは無党派と言われる人たちの熱気があった。私は新しい時代が開けたんだろうと。その分、責任が重いというふうに感じている」と話す。
県連の星会長からも「無党派層」という言葉があったが、出口調査の結果を見ると、比例東北ブロックで「支持政党がない」いわゆる「無党派」の投票先が約4分の1が自民党となっていて、自民党の支持層だけでなく、このような人たちがいわば「風」を吹かせたことが分かる。
■記者解説 "風"の裏で感じる危機感と緊張感
全国的にも自民党圧勝していて、今後考えられることは、歴史的な「3分の2」という数字が意味するのは憲法改正の発議ができたり、参院で否決された法案も衆院で再可決できたりするという、相当な力を持つことになる。
初当選した福島1区の西山さんは「東京や神奈川の選挙区で全勝しているということで、都市部の議員が多くなるなか、地方議員が一丸となって地方のことを訴えていくことが重要」と危機感も示している。
自民党福島県連の鈴木幹事長は「高市旋風の一方で、ネットの声で一瞬でひっくり返ることの恐ろしさも感じた選挙戦だった」と緊張感を口にした。
自民党が得たこの大きな力。国会での議論の中で暴走することがないか、私たちもしっかりとチェックしていかなくてはならない。
















