鎮魂と復興への願い 東日本大震災と原発事故から15年 福島の3・11ドキュメント
東日本大震災の発生から3月11日、15年の節目を迎えた。犠牲者への鎮魂と、あの日を未来につなげていく誓い、祈りに包まれた福島県内を見つめた。
午前6時、朝日に包まれたのは4月に開園を控える双葉町と浪江町にまたがる復興祈念公園。
いわき市平薄磯の海岸では、祈りが捧げられていた。
午前7時、いわき市の修徳院。11日は15年前の"あの日"との距離がいつもより近くなる一日だった。志賀サト子さん(79)は「忘れたことはないですよね。やっぱり親だし、兄弟だし、あの時なんかね、なんとか(助けに)いくとか、何か出来なかったのかなとかね、思います」と話す。
南相馬市の北泉海岸。当時、南相馬市で一緒に消防団の活動をしていた仲間を津波で失った男性は...木幡正俊さん(47)は「私はなんとか生還出来たんですけど、(2人の)部長は亡くなってしまって、苦しい思いをしたというの印象です。(3月11日は)身が引きしまるような思いはあります。自分も子どもがいるので、子どもたちにもどうやって伝えていくかなと考えながら生きてますね」と語る。
午前9時30分、相馬市の松川浦はアオサ漁が最盛期。アオサ漁師の久田要一さんは「(15年前は)これは再興できるのかなというのが一番感じたことですね。当時はガレキの山です、船から車から大きい船が揚がったり泥まみれですね。(アオサを)おいしいと言ってくれるので、生産者頑張ってやっています」と話す。
午後1時、浪江町の海岸では行方不明者の捜索が行われていた。福島県内の行方不明者は196人。双葉警察署の吉田浩道署長は「今日で15年目の3・11ということですが、なにか1つでも行方不明者のご家族に返せるものが見つかるものがあるようにということで、捜索にあたっています」と話す。
そして午後2時46分。双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館、大熊町、東京電力福島第一原子力発電所など各地で犠牲者に黙とうが捧げられた。
相馬市では祈りを託した木の葉を海に。
東京から訪れた人は「絶対に忘れてはいけないことだと思いますし、震災って言葉に1人1人の人生があるってことを忘れちゃいけないなと思います」と話す。主催者の相馬市手をつなぐ親の会・佐藤重義会長は「生きてた命をやっぱり大事にしてこれからの後継者にも(教訓を)伝えていければなと思っています」と話した。
夕闇が迫る午後5時の双葉町。灯されたキャンドル。日が沈むと...震災の犠牲者への祈りと復興を願う約1000個の灯が辺りを照らした。
大熊町に移住した人は「被災から(復興して)キレイな町になって欲しい」「(子ども達には)力強く育っていって貰えたら良いとなと思います。15年よりももっと前の賑やかだった町にまたなれるようにしていければ良いんじゃないかなと思います」と話した。
夜空に鎮魂の70発の花火が打ちあがる。東日本大震災と原発事故の発生から15年。16年目もその先も、私たちは"あの日"とつながっている。
















