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夏休みのお昼ごはん問題 助産師で12人のママが考える昼食の意味 力まず楽しくする方法を伝授

夏休み「お昼ごはんどうする?」問題を解決!お弁当配食サービスや助産師HISAKOさんのアイデアで、パパママの負担を軽減。ランチタイムが楽しくなる、具体的な工夫を紹介する。
夏休み...地獄の1カ月
子どもたちは長い夏休みに突入!保護者のみなさんを悩ませるのが、お昼ごはん問題。「いつもだったら給食があるから朝と夜だけですけど、昼も考えないといけないのでそこが大変。地獄の一カ月が始まりました」「いつもは朝と晩を考えているのに、そこに一食プラスされることで何にしよう、何にしようと悩む」「朝昼晩と作らなきゃいけないので、そこが一番かもしれない」との声が。夏休みは子どもの「お昼ご飯の準備」が大変なのだ。
弁当配食サービスで負担軽減
福島テレビがXで聞いたアンケートでも「子どもの夏休みに親が感じる悩み」で約6割が「食事の準備」と回答。なかには、「学童なので、お弁当が面倒」などの声も...。学童、いわゆる放課後児童クラブを利用している保護者は、子どもたちに持たせる弁当作りが大変。こうした中、少しでも保護者の負担を減らそうと、ある取り組みが行われている。
福島県郡山市の開成小児童クラブ。仕事などで日中に保護者が家にいない子どもに「遊び」や「生活」の場を提供している。
ここでは弁当の配食サービスを活用。2024年から郡山市が始めたサービスで、市内にある全ての公立の放課後児童クラブを対象に行っています。開成小児童クラブでは、2025年は注文を週3回に増やしたとのこと。
味も好評で児童からは「とっても、おいしい」「おかずがおいしい」との声が聞かれた。
注文は、登録したアプリから申し込むだけ。価格は、一食あたり600円前後。なぜこの取り組みを始めたのか、郡山市の学童を運営する株式会社明日葉(あしたば)の大和田浩美さんに聞くと「仕事をされている保護者のみなさんの、少しでも手助けになればと思って提案させていただいた」と話す。
一方で課題もあるようで、「毎日提供をまだ行えていないので、"いつでも"というところでは至らないところ。また種類を選んでいただけていないので、バラエティーに富んだお弁当といったところは課題の一つ」と大和田さんはいう。
12人のママが教える昼食の知恵
実際子育て中のママは、どのように乗り切っているのか?
YouTube登録者数は約60万人。「12人産んだ助産師HISAKOの子育てチャンネル」を配信中のHISAKOさんに話を聞きました。自身も、幼稚園児から高校生までの子どもたちが夏休み真っ只中で、日々ごはん作りに励んでいるという。
「基本的に、お昼ごはんは前の晩の残り、わざわざ作らないです。前の晩に、次の日のお昼に回せる量をちゃんと作っておく。ご飯だけ炊いておけば。小学校以上の子はそんな感じなのでそんなに大変ではない。その下の小さい子たちなのですよ、問題は」とHISAKOさんはいう。
メニュー表で子どもが主役に
大人の味つけにまだ慣れていない、未就学児から小学校低学年のお子さんがいる家庭におすすめの「HISAKO流お昼ごはんの準備の仕方」を教えてもらった。
HISAKOさんが見せてくれたのはメニュー表。「1番焼きそば、2番チャーハン、うどん、カレー、のり巻き、納豆ごはん、そうめん、昨日の残り...さあどれ!?と選ばせます。自分で選んだものは、子ども食べます」という。
ただこのメニューにも、ヒミツがある。「お昼から、焼きそば・チャーハン・うどん・カレーを作るのですか!?と言われるけど、これすごくないですよ。焼きそばはカップ麺!チャーハンは、ごま高菜とベーコンを切り刻んでフライパンの中に入れて、卵を放り込んで混ぜて、そこにごはんを入れたら、子どももすごく食べるチャーハンになる」という。
さらに一番"手間がかかる"という「のり巻き」は...「卵・キュウリ・ハム、はいどれ!?と選ばせます。具材はそれ以外のものはない」とHISAKOさんは話す。
レストラン風演出でおいしさアップ
メニューから選ぶお昼ごはんについてHISAKOさんは「レストランみたいに『いらっしゃいませ~メニューこちらでございます、どれが良いですか~?』と選ばせてあげて、お遊びにすると、子どもはたくさん食べてくれる。ぜひ、おすすめです」と話す。
さらにポイントとして「タンパク質もとらせたいので、豚肉と野菜は炒めて塩コショウだけして、タッパーに入れて置いてある」と話します。子どもに「お肉入れる?入れても良い?」と聞いて、食べる判断も子どもにゆだねるそう。
他にも、枝豆や加工品のミートボール、ちくわなどのトッピングもおすすめだとか。
HISAKOさんは「昼ごはんは、動けるエネルギーだけ補給すれば良い。下手すれば糖質さえとっておいたらOKだと思います。そのぐらい力抜いて、ようやく子育ては成り立つんと思う。うちの子たちは、ちゃんと成長して大きくなっていますよ。みんな、大丈夫なので」とお昼ごはん問題を向き合うパパママたちにエールを送る。
飲食店も子育て応援
飲食店でも、夏休みの子育て世帯を支援する取り組みが行われている。
「吉野家」「モスバーガー」「はなまるうどん」で、対象のメニューを無償提供している。この取り組みはすでに始まっていて、対象は全国の中学生までの児童・生徒。提供方法は「こどもごちめし」と検索し会員登録する。その後、店舗と商品を選んで注文画面を店員に提示するという流れになる。
さらに吉野家では「お子様割」も実施している。小学生以下の子どもを対象に、60種類以上のメニューが『80円引き』に。「ミニ牛丼セット」などのお子様セットを年齢制限なく『100円引き』で提供している。
こうしたキャンペーンも上手く活用しながら、夏休みのごはん問題を解決してほしい。