起訴内容概ね認めるも山形の事件は黙秘 被告の男 男女5人の自殺手助けし4人死亡 窃盗は一部否認 福島
男女4人の自殺を手助けしたとされる事件の初公判。被告の男は起訴内容をおおむね認めたが、罪状の一部について黙秘や否認した。
福島市の岸波弘樹(きしなみひろき)被告(36)は、SNSを通じて県の内外の男女5人に対し、練炭を準備するなど自殺を手助けした罪などに問われていて、このうち4人が死亡している。
12月17日の初公判で、岸波被告は起訴内容をおおむね認めたものの、山形県での自殺ほう助については黙秘。また自殺した女性のキャッシュカードを使った窃盗の罪については「譲り受けた」などと一部否認した。
検察側は、岸波被告が「自殺したい人を止める人の気持ちが分からない」などと供述し、自殺の具体的な方法などを教えていたと指摘。またSNS上に「辞めようと思ったが、被害者たちの最期の笑顔が忘れられない」などとメッセージを残していたことも明らかにした。
一方で被告人質問では、自らの犯行について「申し訳ないことをした」などと反省の弁を述べた。
次回の裁判は、来年1月30日に開かれる予定。
















