通算18回目の処理水放出 "第1段階"クリアで3月6日に放出へ<福島第一原発>
東京電力は3月5日、通算18回目の処理水の海洋放出について、事前にトリチウム濃度が基準を下回ることを確認する「第1段階」で問題がなかったとして、3月6日に「第2段階」として放出を開始すると公表した。
今回の海洋放出は、年1回実施されている"2段階放出"での実施となる。
"2段階放出"は、まず「第1段階」として、海につながる水槽にまでは越水させず、その"前段階の水槽"で放出基準を満たすことを確認し、それが確認できてから「第2段階」として放出を実施する。これまで17回の海洋放出で、放出基準を超える放射性物質が検出されたことはないが、東京電力は地元からの意見などを踏まえて、処理水が計画通りに薄められているかどうかなどを確認するため、年1回の"2段階放出"を実施している。
海洋放出の運用上限値は1リットルあたりのトリチウム濃度1,500ベクレル。これに対し、計測機器の誤差なども考慮したうえでの基準である1リットルあたり700ベクレル未満であることを3月5日に確認した。
3月6日には「第2段階」として午前10時半ごろにポンプを起動させ、連続的な海洋放出に移行する計画となっている。順調にいけば、放出は19日間行われ、3月24日に今回の放出が完了する見通し。放出予定量は約7,800t、想定トリチウム総量は約2兆ベクレルとなっている。
福島第一原発での処理水の海洋放出は2023年8月に開始され、2025年12月には通算17回目の放出が完了。これまでに約13万3,000t(タンク約133基分)の処理水が放出された。
処理水の放出は、敷地を圧迫する1000基あまりのタンクを減らし、廃炉のためのスペースを開けることが大きな目的のひとつ。2026年2月19日の時点で、処理水等の貯蔵量は放出開始前から約6%減少している。貯蔵されている水の中には処理水放出の基準を満たす前の"処理途上水"も含まれている。
東京電力はこの"処理途上水"についても2026年度中に二次処理を開始するとし、これらは当面の間、二次処理をした年度ではなく翌年度の放出候補にするとしている。
また、2026年度は計8回の処理水放出を実施し、合わせて約6万2,400t(タンク約62基分)の処理水を放出、年間のトリチウムの放出量は約11兆ベクレルと計画。これまでの運用実績をもとに作業の効率化が可能だとして2025年度よりも1回多い計画となる。















