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防災大百科

【余震】という言葉を使わなくなったが、
引き続き地震対策を

◇気象庁「東日本大震災の余震」取りやめ
・震災後、気象庁は福島県沖を含めた海側エリアで起きた地震を「東日本大震災の余震」として発表。
・その回数は1万4700件余りに達していた。
・しかし、「最近は余震と明確に判断できなくなった」として、2021年4月1日から取りやめ。

★東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家「防災マイスター」松尾一郎さんのポイント★
①余震と聞くと「もう次の大きな地震は来ない」と安心し対策が進まなくなってしまう問題があった。
②東北沖合は、これまでも20年~50年周期で地震で起き、津波も襲来している。
震災から10年が過ぎ、既に折り返し地点のため、地震対策の重要性は変わらない。

◇最大級の余震「浜通り地震」から10年
・2011年4月11日、いわき市田人地区でマグニチュード7.0の地震が発生。
・内陸で起きた最も規模の大きい余震。
・「井戸沢断層」が震源地で4人が犠牲に。
・10年が経つが現在も植樹を行い風化を防ぐ取組みが行われている。
★東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家「防災マイスター」松尾一郎さんのポイント★
①内陸型の地震の方が揺れによる被害が大きい場合もある。
②緊急地震速報が間に合わないケースもあり、日々の対策が重要になる。

◇更新された地震の発生確率
・政府の委員会が2年ぶりに「全国地震動予測地図」を更新。
・日本全国の揺れや大きさの確率を改めた。
・震度6弱の地震が起こる確率は、福島市は前回よりも2.2ポイント増え9.3%に。
・またサイト「地震ハザードステーション」は、どこのエリアがどのくらい揺れるのか具体的に表示。
・防災を考える上で1つの目安に。
★東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家「防災マイスター」松尾一郎さんのポイント★
・数字に一喜一憂しない
・震度5強以上の発生確率は49%(福島市の場合)
・今後30年で交通事故で怪我をする確率は24%なので、決して低い数字ではない。

「地震ハザードステーション」 https://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

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