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アナこれ!

1662年創業 幸せ売ってるデパートの新たな挑戦 24年ぶりの大リニューアルの裏側に密着

福テレアナウンサーが「これだ!」と思った話題を伝える「アナこれ!」
今回は松山さんが、福島県内唯一のデパート「うすい百貨店」24年ぶりの大リニューアルを密着取材。

◆【動画で見る】1662年創業 幸せ売ってるデパートの新たな挑戦 24年ぶりの大リニューアルの裏側に密着

待ちわびた客で賑わう

第一弾のリニューアルオープンを迎えた11月15日。うすい百貨店の入口には、開店を待つ人の姿があった。「ゴディバとかお酒を見に来ました」「どんどん来たい。いつもと変わっているのは、いいですよね」と客が話すように、リニューアルしたテナントの前には、早速行列ができていた。
うすい百貨店・店舗開発部長の溝井啓介さんは「朝早くから、たくさんのお客さまに来ていただいて、非常に嬉しいです」と話す。

地方百貨店の厳しい現状

うすい百貨店は、5年ほど前から今回のリニューアルの計画を練ってきた。横江良司社長は「EC(オンラインショップ)だったり、仙台圏・首都圏への消費の流出。買い物は東京に出てしまうみたいな傾向というのは、コロナの前からずいぶん続いていた。地方百貨店は低迷している状況で、リニューアルを1つの大きな経営戦略の柱として、変えるところは変えていかなくてはいけないっていう。やはり一番はそこの危機感ですかね」と話す。

百貨店の役割を大切にしながら

うすい百貨店の売り上げを前年と比較すると、中心市街地の空洞化やオンラインショッピングの拡大、そして新型コロナの影響もあって、2001年以降7割近い年で前年を下回っている。
横江良司社長は「百貨店は、様々な生活必需品を生業とする商業施設としての、別の役割があると思う。そこを大切にしながら、新しいお店作りをしてリニューアルをしながら、お店の方向性を間違えることなく磨きをかけていくことが大切なのかなと思っている」と語る。

ターゲット層の変更

これまでの主な買い物客の年齢層は、50代から70代。今回のリニューアルでは、20代から40代の働く女性とファミリー層に、より多く利用してもらおうと生活を豊かにする高品質な商品やテナントを揃えることにした。コンセプトは「夢としあわせを感じるお店」だ。

福島県 初出店の店舗も

第一弾でリニューアルする6店舗の一つが、福島県内初出店の雑貨店「アフタヌーンティー・リビング」
オープン前日は、最後のチェックに追われていた。準備した商品の数は、この店だけで約5000種類。店頭に立つスタッフは、数週間かけて商品に関する知識やレジの使い方を学び、ラッピングの仕方や接客の練習を繰り返してきた。
その様子を見守るのは、リニューアルの責任者・うすい百貨店の溝井啓介さん。「オープンするまでに、長い年月を要しましたし。やっとオープンできるんだという思いは、すごく強いです。バタバタですね...これからも問題はあるかもしれませけど、本当にいいお店にしていきたいと思っています」と話す。

オープン直前...トラブル発生

オープンまで1時間を切り、最終確認をしていたその時...これまでついていたモニターが、なぜか真っ黒に。リニューアルの責任者の溝井さんは、開店の時間が迫るなか対応に追われる。モニターも気になるが別のフロアへ...並行して進む、次のリニューアルに向けた工事の打ち合わせ。打ち合わせを終え戻ると、不調だったモニターは復旧していた。
開店30分前、ホッと一息つくとリニューアルしたすべての店を確認して回った。溝井さんは「ドキドキしています。本当にきょうがやっとリニューアルの始まりで、第二弾・第三弾しっかりとやっていきたいと思います」と話した。

幸せを届けるデパートに

第一弾のリニューアルオープン当日。狙い通り、若い世代の買い物客が以前よりも多く訪れた。客は「これまで県外に行っていたが、今回うすいにできたので楽しみでわくわくして来てみた。すごく女性に目を向けてくれるのが嬉しい。これからもたくさんいいお店が入ってほしい」「いままでなかったのが入っているので、とても楽しみ。郡山も、うすいで変わるかなって思う」と話す。
うすい百貨店・店舗開発部長の溝井啓介さんは「たくさんのお客様に来ていただいて、お買い物もしていただいて、いい笑顔が見られている。楽しい時間を過ごしていただけるような、商業施設を目指していきたい」と話した。

この先も「幸せ売ってるみんなの夢のデパート」であり続けるために、老舗の挑戦はこれからも続く。

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