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今が旬!ユズ香る季節が到来 塩ラーメンやのり佃煮...ゆずグルメに舌鼓《もっと!ぐっと!楢葉町》

楢葉町に足を踏み入れると、至る所で目にするユズの木。町役場のすぐ近くにも植えられていて、今まさに黄金色の実が鈴なりに実る季節を迎えている。この町ではユズが日常の風景として溶け込み、住民にとって身近な存在となっている。

◇【動画で見る】動画はYouTube 福島ニュース【福テレ】でご覧いただけます

町を挙げて取り組むユズの町づくり

「今年は出来がいいですね」と語るのは、楢葉町でユズの生産に取り組む鈴木恒男さん。ユズの木々の間を歩きながら、今年の収穫の様子を喜ぶ表情が印象的だ。
楢葉町がユズの産地として発展したのは、さほど古い話ではない。鈴木さんによれば、昭和62年に町が新たな特産品開発の一環として、各家庭に1本ずつユズの苗木を贈呈したことがきっかけだという。「町でなにか農産品を開発しようという動きがあって、ユズの街にしようということで始まっています」と鈴木さんは説明する。
現在では町と農家が協力して新しいユズの苗木を植え、ユズ畑の拡大に取り組んでいる。収穫した柚子は様々な加工品に生まれ変わり、町の名物として地域経済を支えている。

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香り高いユズの多彩な活用法

「今の季節だと、ユズをスライスして鍋を食べる」と鈴木さん。日常の食卓でもユズは欠かせない存在だ。収穫されたユズは絞ってポン酢やドレッシングに加工され、町の道の駅で販売されている。
その「道の駅ならは」では、駅長の矢内さんの案内でユズ製品の数々を紹介してもらった。「6月に発売されたばかり」と薦められた商品「ゆずのり佃煮(648円)」は、ご飯にのせると爽やかなユズの香りが鼻から抜け、主張しすぎない絶妙な風味でご飯がすすむ一品だ。
「毎朝食べています」と矢内さんが愛用している様子からも、そのおいしさが伝わってくる。他にもゆずドレッシングやポン酢、生絞り製品、さらには中学生が考案したハンドソープなど、ユズを使った商品は多岐にわたる。

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ユズの香りが広がる地元グルメ

道の駅ではゆずを使った飲食メニューも充実している。「ならはゆず塩ラーメン(800円)」は、澄んだスープに松川浦産のあおさが浮かぶ一杯。一口すすると、ユズの爽やかな香りがふわっと広がり、あっさりとした塩味の中にしっかりとした旨みを感じる。
食事の後には、「ユズを日本酒に漬け込んで作った柚子酒」を特別に用意してもらった。透明なグラスに注がれた柚子酒は、柚子の香りが際立つ一品。楢葉町のユズを100%使用しているという。

ユズ製品の数々を通じて、ユズの多彩な魅力を再発見した今回の旅。「ちょうど今が旬です。ぜひ皆さんに楢葉町に遊びに来ていただきたいです」と矢内さんは話す。
楢葉町では、ユズが単なる果実を超えて、町の象徴として人々の暮らしに深く根付いている。今が最もおいしい季節、ぜひユズの香りに包まれる楢葉町を訪れてみてはいかがだろうか。

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