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大雪でも止まらない!?会津鉄道の強さに迫る 雪国を走る路線...線路の設備や走る場所にもヒミツが

利用者が口を揃えて「雪でも止まらない」という会津鉄道。2025年2月の大雪では、会津若松駅を発着するすべての列車が止まるなか、唯一会津と東京を結ぶ鉄路を守っていた路線が「会津鉄道」。雪国を走る路線ならではの備えは、車両の整備だけではなかった。
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線路にもヒミツが
会津鉄道・営業課の渡部真俊さんによると「進路を切り替える部分にも雪対策がある」ということで、特別に線路の中に案内してもらった。
線路の進行方向を変える『ポイント』。線路と線路の間の装置が左右に動くことで、列車の進行方向を切り替える。その際に、雪が入ってしまうと信号が出ないこともあるという。そんな状況を防ぐための装置があり、金属の部分が発熱し線路を暖めて、雪をとかすという。
ポイントは駅などに多く、不具合が起きると現場への到着に時間がかかってしまうため、すべてのポイントにこの装置がついているという。

現場の声で判断
では、運休の判断に積雪の深さなどの基準はあるのだろうか?
渡部さんに聞くと「数字的なところは特には決めていない」とのこと。それでは、何を基準にしているのか?
雪は湿った雪・軽い雪により進み具合が異なるため、数字的な基準はないそうで「現場の運転士の声を吸い上げて『速度が上がりにくくなってきた』といった声を除雪の判断のひとつにしている」と渡辺さんはいう。
ちなみに"人頼り"はこれだけではなく、除雪作業もだという。この冬も除雪車が稼働したが、時には人力で除雪にあたる。会津田島駅では、駅長自らホームの除雪をしていた。

気象的な観点で見てみると
会津鉄道の線形を考察してみると、気象的にも止まりにくい路線だったと言えそうだ。
南北に走る会津鉄道。冬型の雪雲は、日本海から北西の風でやってくる。会津鉄道の西側は山が連なっていて、ある程度 雪雲の勢力が抑えられた状態で田島方面に流れこんでくる。だから比較的雪国の中でも、雪の量が比較的少ないエリアをちょうど走っていたということになる。
アメダスの年間平均・積雪データでは、南会津町南郷は166cm、田島は88cm。山の西側の南郷に比べ、田島は半分くらい雪の量が少なかった。
ちなみに、只見線や磐越西線の線形はちょうど雪雲の通り道にあたり、雪が降りやすい。

止まらない会津鉄道 冬の観光にも
会津鉄道の渡部さんは「雪が多くても、なるべく止めないというところを念頭に置いて力を注いで参ります。ぜひ冬の会津地方・会津鉄道にお越しいただければと思います」とPRする。
運行本数も多いことから、会津鉄道は雪景色を楽しめる路線として、台湾など海外からの観光客にも人気な路線。
2026年度に向け、観光列車も整備中だという。皆さんもぜひ、会津鉄道の旅を楽しんでほしい。


























