東京電力HD2024年度決算「減収・減益」 処理水賠償費用などでコスト増

東京電力ホールディングスは4月30日に2024年度決算を公表。2021年度以来3年ぶりの「減収・減益」となった。
東京電力HDの2024年度決算概要は以下のとおり。
【売上高】6兆8103億円(前年度比1079億円の減)
【営業利益】2344億円(前年度比444億円の減)
【経常利益】2544億円(前年度比1710億円の減)
【特別損失】557億円(前年度比674億円の損失減)
【当期純利益】1612億円(前年度比1065億円の減)
東京電力HDによると、福利厚生や企業年金の見直し、取引・発注方法の見直しなどの見直しによるコスト削減を実施したものの、資材費の高騰や、福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出に伴う賠償の支払いなどでコストが増加。
燃料費等調整制度の「期ずれ」も影響し、減収減益となった。
また、2025年度の業績予想については、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働時期が見通せないとして、現時点で未定としている。