ニュース

「りんご病」感染者が去年同時期の5倍に 百日咳も流行中 医師は連休後の拡大を懸念 福島

4月30日、福島県郡山市の「じんキッズクリニック」では、2日ほど前から頬などに赤い発疹の症状あるという男の子(3)が診察を受けていた。診断の結果は、頬などに赤い発心が広がる「伝染性紅斑」通称「りんご病」だった。

福島県によると、先週1週間で県内で「りんご病」に感染した人は、一医療機関あたり3.14人と16週連続で警報レベルになっている。
このクリニックでも、2024年の同じ時期に比べて感染者が5倍に増えているという。
酒井信子副院長は「子どもを中心に3月後半から4月の入学後に増えてきています。大人もかかる場合があって、その時には関節痛や手足のむくみ、頭痛などの症状が出ることがある」と話す。

さらに、同じように流行しているのが「百日咳」。咳が長引くのが特徴で、全国の感染者数は過去最多を更新している。特に乳幼児は、重症化の恐れもあり注意が必要だ。
酒井副院長は「このゴールデンウィークで、人との交流が県外ともあると思うので、そういう意味では今後さらにちょっと増えてくる心配はある」と語る。
大型連休で外出する機会も多くなる時期、手洗いなどとともに体調の悪い時は人ごみをさけてマスクの着用など基本的な対策が大切だ。