《福島県民の日》県内94の公共施設が無料開放 猪苗代町の天鏡閣では20限定桃ロールケーキも
8月21日は「福島県民の日」。いまから149年前、現在の福島県が誕生した日にちなんで制定された。これに合わせて、福島県内の公共施設も無料開放され、特別な一日を祝った。
■歴史ある洋館 入館料が無料に
明治時代の皇族の別邸として1908年に建てられた猪苗代町の天鏡閣(てんきょうかく)。歴史あるたたずまいは、国の重要文化財にも指定されている。
県民の日に合わせ、通常370円の入館料が無料に。観光客が足を運ぶきっかけになっていた。
喜多方市から訪れた人は「県民の日なので見に行こうと言われ、娘と一緒に来た。何十年ぶりだったので見入っていた」と話す。
■重要文化財で限定スイーツを味わう
さらに20食限定で県産の桃を使ったロールケーキも提供。訪れた人は特別な一日を優雅に過ごしていた。
いわき市から訪れた人は「見学もできる、また、ここでおいしいスイーツも食べられるようになって、とても良い時代になった」と話した。
県民の日にあわせ、8月21日は県内94カ所の公共施設が無料開放された。
■現在の福島県が誕生
1876年(明治9年)8月21日に、旧福島県・磐前(いわさき)県・若松(わかまつ)県の3県が合併して現在とほぼ同じ福島県が誕生した。実はこの1876年という年は、野口英世博士が誕生した年でもある。
8月21日が「福島県民の日」になったのは1997年。郷土への理解と関心を深め、より豊かな福島県を築き上げようと条例で制定された。
8月24日にも県内の一部の公共施設が無料解放される。この機会にぜひ訪れてみてほしい。