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"非常事態" ツキノワグマ緊急対策に補正予算約3,000万円を専決処分<福島県>

福島県は10月23日付で、ツキノワグマの被害防止緊急対策事業を行う経費として、補正予算約3,000万円を専決処分した。

県によると、通常は狩猟期間に狩猟者の安全監視を行う「鳥獣保護管理員」について、10月下旬から11月末まで緊急的にクマ被害防止のためのパトロールも実施。クマ出没リスクの高い場所を早期に特定・周知するとともに、必要に応じて花火による追い払いを行う。

また、市町村の要望も踏まえながら、クマの生息数や動向を把握するための専門人材を各地に派遣する計画。市町村のサポートを行うという。

さらに、クマ用の箱罠やクマ撃退スプレーなど、クマ対策に有効な物品を県が購入し、市町村へ配布や貸し出しを行うとしている。

福島県は「今年度は県内でもツキノワグマの目撃件数が過去最多を記録し、人身被害も相次いで発生するなど"非常事態"といえる」と危機感を示し、「市町村や猟友会、警察など、関係機関と連携しながら被害防止に向け警戒を強化する」としている。