「最低でも最高でも世界一」東京2025デフリンピック 開幕戦を前にデフサッカー日本代表が手ごたえ
2025年11月15日に開幕する、4年に一度の耳が聞こえない・聞こえにくい人のスポーツの祭典「デフリンピック」。100周年の記念すべき大会は、日本で初開催となり、サッカーやバスケットボールなど21競技が行われる。
■開幕に向け盛り上がる福島県内
11月8日に福島市で開催されたデフリンピック開幕直前イベント「デフサッカー日本代表のエキシビジョンマッチ」には、尚志高校女子サッカー部(福島県郡山市)が臨んだ。
「音のないサッカー」とも呼ばれるデフサッカー。試合中は補聴器の使用が禁止されていて、選手同士アイコンタクトやジェスチャーで動きを合わせる。
音に頼らないからこそ、一瞬の動きの読み合いが勝負の鍵を握るのがデフサッカーの面白さ。
デフサッカー女子日本代表の高木桜花キャプテンは「みんながどういう工夫をしてコミュニケーションをとっているのかも見どころ」と語る。
そして選手たちの活躍を後押しするのが応援だ。
選手たちに思いが伝わるよう、日本の手話言語をベースにつくられた「サインエール」で背中を押す。
■選手たちは開幕に向け手ごたえ
同じ日に行われた男子日本代表とFCプリメーロ福島との試合は、日本代表が前半に奪った1点を守り切って勝利。初戦に向けて手ごたえを確かめた。
デフサッカー男子日本代表の齋藤登監督は「同じような境遇にある子どもたちが夢や希望を持ってもらえるようなそういうことを考えている」と話した。
また、松元卓巳キャプテンは「最低でも世界一、最高でも世界一という目標を持っている。現実的に見えている部分はあるので、しっかりと最後まで。色んな厳しい戦いもあると思うが、自分たちのプレーをしたい」と語った。
■サッカー競技は福島・Jヴィレッジで
盛り上がりが期待されるサッカー競技は、一足早く11月14日に開幕を迎える。
開幕戦が行われる福島県の「Jヴィレッジスタジアム」の芝生は、最高のピッチコンディションだ。
Jヴィレッジの渡邉宗汰さんは「デフリンピックという大きな国際大会をJヴィレッジで開催できることに感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
サッカー競技は、14日に男子代表がイギリスと、15日に女子代表がアメリカとの初戦を迎える。Jヴィレッジでは、事前申込み不要で、無料で観戦できる。
















