若者も油断大敵!?浴室で起こる「谷型ヒートショック」に注意 新年に健康リスクの見直しを
正月に疲れた胃腸を休めることとあわせて、寒いこの季節に改めて気をつけてほしい健康リスクがある。
■高齢者施設のヒートショック対策
「必ずこちらの脱衣所をこのヒーターで暖めております。そしてお風呂に入っていただく前には、こちらをシャワーなどを使って湯気を起こして、こちらとの温度差がないようにしております」と社会福祉法人なごみの南朝美看護長は言う。
入所者の平均年齢が90歳を超える福島市の高齢者施設「なごみの郷」。部屋から廊下、お風呂まで入所者の通り道をすべて25℃に統一することで「ヒートショック」を予防し、入浴前には毎回体温・血圧・酸素濃度を確認する徹底ぶりだ。
施設長の小林康男常務理事は「一番は職員の介護技術。そういった手順の中でマニュアル的に事故が起こらないようにやっていくっていうのが、我々の使命だという風に考えております」と話す。
■浴室で起こる谷型ヒートショック
暖房のついていない脱衣所の気温は17.3℃、お風呂との温度差は20℃以上になっている。
「ヒートショック」とは、寒い脱衣所や浴室で裸になると体温が下がって血管が収縮し血圧が上昇。そして、お湯に入ると体温が急上昇し、血管が拡張して血圧が低下するため、この急激な血圧の変動が失神による溺死や心肺停止を引き起こすというもの。
消防によると、2025年は福島市内だけでも「浴室からの救急搬送」は123件で、特にこの寒い時期、1月と2月に集中している。8割以上を高齢者が占めるが、長く湯船につかって血圧が下がった状態で立ちくらみを起こしてしまい、頭を打ったり溺れたりする「谷型ヒートショック」は若者も油断大敵だ。
■ヒートショックの予防と対処法
福島市消防本部・第一救急係の齋藤朋典さんは「ヒートショックによる入浴中の事故は令和5年度の厚生労働省のデータで交通事故の"約3倍"。お風呂に入る前に飲酒を控えたり、お風呂の温度を41℃に設定して、お風呂の入る時間も10分以内にするように心がけていただきたいと思います」と注意を促す。
ヒートショックを起こすと、血液が一気に足の方に溜まって気を失ってしまうため、ヒートショックで失神した家族などを発見した場合には、「できるだけ早く体を横にして足を高い位置に持っていき血液を頭に送ることが大切」だとしている。
















