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子どもの未来のために...ルワンダを思い・応援するコンサート
あすにプラスになる話題をナビ―ゲートしてくれるのは福テレアナウンサーの幡谷さん。
7月17日、福島県郡山市にある「ミューカルがくと館」では「Rwandaful Summer 2023 ~POLEPOLE TALK & LIVE inふくしま~」が開催された。トークセッションと、アフリカ民族楽器の演奏ライブで平和と教育の大切さを考えるコンサートで、祝日ということもあり、県の内外から多くの人が足を運んでいた。
公演名の「ルワンダフル」は、東アフリカにあるルワンダと「素晴らしい」の意味の「ワンダフル」をかけていて、ルワンダの子ども達の学びをサポートしている「NPO法人ルワンダの教育を考える会」が主催した。
コンサートで演奏したのは、日本人でありながらケニア・ドゥルマ民族の伝統太鼓の「ンゴマ」を継承したミュージシャン・大西マサヤさんと、長年ナイロビ最大のスラム街で、貧困児童の支援を続けている早川千晶さん。この2人による演奏は、スワヒリ語と日本語を交えたオリジナル曲で行われた。
コンサートにはルワンダ大使も訪れ、「命の輝き」や「前を向いて生きる力強さ」そして最後には、「みんなで一体となって共に歌い、踊り、共に生きることの大切さ」などを届けた。
主催者の永遠瑠マリールイズさんは「子どもたちは未来。子どもが教育を受け、夢を持ってその人らしく生きていくことができように、みなさんと一緒になって支えていきたい」と話す。
ルワンダ出身のマリールイズさんは、1993年に福島県で洋裁の技術研修を受け、ルワンダに帰国。1994年のルワンダ大統領暗殺をきっかけにした大虐殺で、内戦を経験し家族で日本に帰化した。「永遠にルワンダを忘れない」という想いを込めて、日本国籍を取得する際に「永遠瑠(とわり)」と漢字の名前をつけた。
2000年には「NPO法人ルワンダの教育を考える会」を設立し、2001年にはルワンダに学校を作り、今も支援を続けている。現在、この学校には幼稚園児から小学生まで260人が通っている。
「93年に福島に来て、みなさんにあたたかく見守っていただいた。戦争で傷ついた子どもたちに夢を持たせたいという思いを、福島をはじめ全国の協力してくださった皆さんがいたからこそ、子どもたちは学ぶことができている。本当に感謝の気持ちを伝えたい」とマリールイズさんは話す。
また、7月18日からは「ルワンダウイーク」と称し、うすい百貨店(福島県郡山市)2階の特設会場で販売会が開催される。(開催日:2023年7月18日~23日)
郡山市の富久栄珈琲とコラボしたルワンダコーヒーや紅茶、ルワンダの糸や布で作ったバッグ・小物などを販売、パネル展示を予定している。集まったお金は、ルワンダの支援のために使われる。