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観光地で高まるインバウンド需要 警察も外国人観光客の対応訓練 外国人とやり取りの方法も学ぶ【福島発】

会津地方を始め福島県内でも高まるインバウンド需要。こうした中、観光地を訪れる外国人観光客への適切な対応が、警察にも求められている。

福島県会津若松市の鶴ヶ城。訪れる人の中には外国人観光客も少なくない。
観光庁によると、2024年観光などで福島県内を訪れた外国人の宿泊者数は、のべ768万人余りで2023年より30万人増加した。
こうした中、観光地の猪苗代町では...。
警察:「カースピード?フィフティ?」
外国人:「イエス、フィフティ」
警察:「フィフティ。ブレーキング?ダーン、クラッシュ、オーケー」

警察署で行われていたのは、外国人観光客への対応訓練。外国人が運転するレンターカーでの交通事故や落とし物の届け出、観光案内の場面などを想定して行われた。
これまで署員同士での訓練はあったが、実際に外国人を相手に行うのは初めての試みだ。

猪苗代警察署・地域交通課の甲高芽衣巡査長は「言葉も大事なんですけど、ジェスチャーとか外国人とのコミュニケーションが凄く大事だなと思ったので、とりあえず相手の目をみて話すというのを今後も気をつけたいと思います」と話す。

訓練では、複数の言語とイラストが描かれたコミュニケーションボードや、通信機器の翻訳機能などを活用しながら、外国人とやり取りする方法も練習した。
猪苗代警察署の加藤義規署長は「外国の方と接することが多くなってくるのかなと思いますので、自信をもってそういった方とコミュニケーション取れるようにということでスキルアップしていければなと思います」と話した。

警察署では今後もこうした訓練を続けていくことにしている。