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防災大百科

9月のテーマは「地震」
『地震は突発災害 大きな揺れ・停電 命を守る日頃の備え』

東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家
「防災マイスター」の松尾一郎さんと話をする。

【北海道で初めて最大震度7を観測し40人超の犠牲者が出た北海道胆振東部地震の発生から1年】
松尾さんは地震発生の翌日には厚真町へ。
被災した方にお話を伺うと
「夜の地震、初めて経験する震度7の揺れで起き上がることができなかった」
「揺れから数分で停電して真っ暗になった」という声が。

<この地震で大きな混乱をもたらしたのが「ブラックアウト」>
地震の影響で火力発電所が緊急停止したために、電力の供給が需要に追い付かず、
大規模な停電が起きた。最長で約2日間に渡り続いた停電。
情報を得るには欠かせないスマートフォンを充電しようと長い列もできた。

<大きな地震が起きると思っていなかった人は76%>
「再び大きな地震が起こると思いますか?」との問いには、84%が「思っている」と回答。
北海道胆振東部地震後に大きな意識の変化があったことが分かる。
「災害は必ず起こる」との考えに基づき、備えを進めることの大切さが浮き彫りになったと言える。

<震源から遠く離れた場所でも深刻な被害 札幌市で発生した大規模な「液状化」>
地震は地殻の大きな動き。地盤災害が顕著にあらわれる。
いわき市でも8年前の東日本大震災の時に液状化が発生。
その数は1000件を越え、いわき市の中学校では地中に埋まっていた浄化槽が地上に浮き上がってきた。
液状化は振動によって地中のバランスが崩れ水が地上に押し出されることで、その分地盤が沈下する。

<福島県内でも液状化が起きやすいエリアが>
県が公表している福島県内の液状化危険分布。
福島県沖地震では沿岸部を中心に液状化が予測される。
内陸・会津盆地西縁断層帯での地震では会津周辺に加え、相馬市でも液状化が起きると予測される。
震源から離れていても揺れやすい土地では液状化が起こると考えられる。
こういった危険性を知ることができるデータは行政機関で公表している。
福島県は2021年度末までに「液状化危険度分布」を更新する計画で、改めて自分の住む地域はどのような場所かを確認することが大切になる。

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